検査済証について。

１９９７年頃の状況としましては、

今のように銀行ローンが主流ではなく住宅金融公庫を利用される方がほとんどでした。
その公庫の融資も中間検査にさえ合格すれば融資がなされていた状況で、
後の完了検査を受けなくても融資上は何ら問題ありませんでした。
ですから完了検査を受けていない建物も多数あり、
現在、検査済証の無い中古物件が多数存在する状況となっています。

勿論、当時から建築基準法第７条には完了検査に関する旨の事が
しっかりと記載されていますので、検査済証の無い建物は建築基準法違反の建物となります。
ただ上記の内容が当時では一般的であったと言う事です･･･

検査済証が不明だと言う事ですが所轄の市役所等の建築審査課なりに問い合せると、
建築確認済証の確認番号で検査済証があるかどうかは直ぐに判ります。
検査済証の再発行は無かったと思いますが、
この建物には検査済証がありますと言う証明書は発行してくれたと思います。
一度、お問い合わせされる事をお勧めします。

公庫の必要書類には建築確認日が確認できる書類とありますので、
建築確認済証で大丈夫だと思います。
(上記の内容の融資時での失態？があったからだと思うのですが･･･)

ただ、このあと中古物件を購入できた場合に中古物件ゆえに、
後々に増改築の必要性は出てくると思うのですが、
その時に今度はローンではなく増築申請等に検査済証があるのと無いのでは
申請若しくは設計での確認作業の手間が変わってきますのでお気を付けてください。
一時期は検査済証がないと増改築も出来ない様な状況になっていたのですが、
現在では少し緩和されていますので、中古物件の現状プランから今後どのような
変化があってどのような増改築等がなされるか検討されても良いかと思います。
その時は専門家に頼むのがベストだと思いますが費用云々の問題もあると思いますので、
市役所にお問い合わせたら良いかと思います。

少し質問から逸れてしまったかも知れませんがご参考までに。