屋根材の塗装について

初めまして。東京雨漏りドットコム代表の佐藤真弘です。

外壁と一緒に屋根材を塗装される方は多くいらっしゃると思います。
当然、塗装をすれば、外観が美しくなるのはもちろんですが、防水性も向上し、住宅のためにも必要なメンテナンスの方法といえます。
しかしながら、屋根材はただ塗装をすれば防水性が向上するということではありません。
外壁と違い、屋根材は大小の違いはありますが、一つひとつの材料（パーツ）の組み合わせで雨漏りを防止しています。
屋根材やその屋根材の部材、屋根の形状を考慮に入れて塗装を行わないと、塗装後に雨漏りが発生したというケースは少なくありません。

今回の場合、６０平米の塗装代が３３万円ということですが、金額的には平均的な工事価格といえます。もちろん、業者によって金額の差はありますので、塗装にかかわらず、1社のみの見積りで工事を依頼するよりも、２社か３社の見積もりを取ることをお勧めいたします。
理由は、安い施工店を選ぶということではなく、業者の提出した見積書の内容などで、安心して任せられるところを選ぶということです。
今回であれば、以下の点を適切に行う必要があります。
・屋根材の劣化（ヒビや割れ）がある場合の処置
・屋根材本体以外の部材（露出している釘やﾋﾞｽ、棟部分のパッキンなど）の処置
・屋根材の重ね目の処置

塗装工事は使用する塗料の質ばかりが説明されますが、
屋根に関しては、工程や工法を間違えると、数年後に雨漏りにつながりますのでご注意ください。
なお、今回はニューウェーブということでしたが、
同様に、セキスイ　かわらＵ、カラーベスト（コロニアルなど）といった屋根材も共通していますので、業者の方へ過去の工事の実績などは確認されても良いと思います。

雨漏りは、住宅の老朽化だけでなく、住んでいる方の健康や精神にも重大な被害を招く恐れがありますので、あせらずに信頼のできる業者選びを心がけてください。

ありがとうございました。