対象:体の不調・各部の痛み
野口 創
鍼灸マッサージ師
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ストレスによるものかもしれません。
シンシナティさん、こんにちは。
奈良の登美ヶ丘治療院の野口と申します。
その症状自体は、ポリープが原因で出る場合はもちろんあります。
他には、風邪を引いて喉に炎症が起こっていたり、大声を出す・喉を酷使する仕事などにより負担が掛っていたり、
喉や食道の悪性腫瘍でも出てくることもありますが、文面からはもう病院での診察は受けられているようなので
これらの原因はある程度除外されているでしょう。
「放って置くとどうなりますか?
1度出来たポリープは切るまでなくなりませんか?」
喉のポリープを発生・悪化させる要因には、タバコ、コーヒーや辛いものなどの刺激物、喉の酷使などがあります。
それらの刺激にさらされて、喉や食道の上部の組織や細胞が変性・増殖し、イボのように盛り上がったのがポリープです。
上記の要因を取り除けば、ポリープは縮小していくこともあります。
CTで異常がなかったということですが、ポリープがまだあるかどうかをお知りになりたい場合は、内視鏡検査も受けられるとより明らかになるかもしれません。
また、ポリープの可能性を除外して考えると、「ヒステリー球」「咽喉異物感症」などと呼ばれるものの可能性もあります。
「喉に異物感を感じる」「ものを飲み込んでも痛みはない」「病院での検査を受けても特に異常はない」
など、が特徴です。
現代医学では、 長期にわたって精神的ストレスが掛かることにより、喉を支配する神経が過敏になったり、喉の筋肉が痙攣し、つまり感・異物感を感じるようになるとされていますが、原因ははっきりしていません。
特に原因となる疾患はないのですが、長期間続いてしまうと、「喉がつまる」という症状自体がストレスになり、異物感が強まってしまったり、イライラ、不眠、食欲低下など、他の症状も呈するようになる場合もあります。
補足
東洋医学では、喉のつまりを訴えるものを「梅核気(ばいかくき)」といいます。
字の如く、梅の種が喉に引っかかっているような感じがするものをいい、ストレスにより気の流れが悪くなったために起こる症状としています。
鍼灸治療では、ストレスを緩和し、心を落ち着け、全身の気の巡りを良くするツボに鍼やお灸をしていきます。
漢方ではそれらと同様の効果のある生薬を混ぜ合わせ鍼灸と同じ効果を狙います。
現代医学が局所を診るのに対し、東洋医学は体全体を診ます。
つまり、局所的に症状を取る治療にプラスアルファで体のバランスの崩れた部分を正常に戻し、自己治癒力を高める治療を行うので物質的に目に見える原因がなくても治療方針が立ちます。
慢性疾患や、現代医学的に原因不明の病気にもかなり広範囲に効果がみられます。
現代医学的治療に行き詰った時は、漢方や鍼灸治療も一度考えてみられてもよいかもしれません。
お体、お大事になさってくださいね。
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