対象:住宅設計・構造
石川 嘉和
建築家
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床面積当たりの鉄骨トン数の想定から割り出します
どのような目的で概算をされるのでしょうか?
設計事務所で概算を出すとき(ゼネコンでも同じかもしれませんが)は過去の似たような案件の歩掛(ぶがかり:代表的な数量を面積などで割った係数)を用いて割り出すことが多いです。いわゆる坪単価もそうですし、もう少し精度を上げた段階の概算では、仮設工事・躯体工事・仕上工事・設備工事などの大項目ごとの単価を想定算出、さらに細かい概算では鉄骨や鉄筋・コンクリート・型枠などのもう少し細かい項目ごとに代表的な数量を算出しその時点の単価を掛けた金額をベースに出すというやり方になります。
建て主の立場で詳細な概算を出すことはまずなく、必要に応じて設計事務所に概算を出してもらうことになると思います。
鉄骨の数量を概算で出す場合は、床面積当たりの鉄骨トン数の想定から割り出します。
これも、鉄筋コンクリート造のときにお答えしたのと同様で、案件の形状階数規模用途階高などで変わってきます。鉄骨造を採用するときは、杭打ちの負担が不要になるような比較的小規模の案件のケースが多かったので、そのような場合の歩掛を回答しますと、0.06~0.09t/平米となります。幅がありますが、案件ごとの条件によって変動がでてきます。その案件の特性を判断して歩掛を想定します。
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