対象:心の病気・カウンセリング
池内 秀行
心理カウンセラー
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今の状態で医師の診察を受けることをお勧めします
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すぶりんぼう様
こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。
ご主人の1年半の断酒。頑張っておられますね。
ご本人だけではなく、すぶりんぼうさんの現実的な協力や、目に見えない気づかいや思いやりなども、ご主人の断酒を支えていて、すぶりんぼうさんもご主人と一緒に頑張っているのではないでしょうか。
質問に対する私の回答ですが、今の状態でアルコール依存症を治療している病院で診察を受けて、今までの経緯を説明して、意識障害の可能性について相談することをお勧めします。
以下、すぶりんぼうさんがアルコール依存に関して知識をお持ちで、その部分と重複する内容がある場合はご容赦ください。
昔から、アルコール依存症は、アルコール中毒と言われて、意志が弱い人、精神的に弱い人、自己管理が出来ない人格の問題がある人などがなるものと思われてきた歴史があります。しかし、現実は、精神的に強い人や意志が強いといわれる人、自己管理が出来る人、人格者といわれる人達もアルコール依存症になります。
それは、アルコールが、脳の機能に作用する依存性のある「薬物」だからです。
アルコール依存症は、飲酒の習慣ができて、だんだん飲酒量が増えて行き<アルコール依存(嗜癖)>、それが継続的すると脳に作用して飲酒を自分でコントロールできなくなってしまう病気<アルコール依存症>だからです。
したがって、アルコール依存症になると、アルコール依存症という病気の症状として、本人がいくら頑張っても、自分の意志では飲酒をコントロールすることができなくなります。
すぶりんぼうさんのご主人のように断酒が続いていると「これほど自分で節制出来るのなら、たまになら少しの飲酒もいいのか?」と思うこともあると思いますが、救急で運ばれた病院でアルコールの禁断症状と言われているのであれば、アルコールの影響で、再び、意識障害が出る可能は否定できません。
したがって、専門医の診察を受けて確認することが現実的です。
補足
専門医のところに行くメリットは、アルコール依存症に関する教育プログラムが準備されていたり、すぶりんぼうさんたちにマッチした援助が何か教えてもらえたり、信頼のおける依存症からの回復に関する情報や知識が手に入りやすいことです。
アルコール依存症の治療と回復には、アルコール依存症が病気であることを知り、この病気のしくみや症状について理解して、治療、回復に必要な知識をご本人のみならずご家族も得ることが重要なポイントになります。
そして、ご本人の状態に応じて病院での治療やカウンセリングなど専門の援助、自助グループへの参加など様々な有効な社会的資源の活用が必要とされています。
さらに、知識を得たり、援助を受けることで、依存症になっていなくても、その予備軍である嗜癖の段階で手を打つことが出来るので、事態が深刻になる手前で予防することも可能になります。
どの病院がいいか情報がない場合は、住んでいる地域の精神保健福祉センター(すぶりんぼうさんの場合ご住所の記載は福岡なので、「福岡県精神保健福祉センター」)に問い合わせてみてください。また下記書籍もアルコール依存症の理解と病院等の情報を得るのに役立ちます。図書館にも置いていると思います。
アディクション《治療相談先・自助グループ》全ガイド
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901030078/eaglebear-22
評価・お礼
すぶりんぼう さん
お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。
ご丁寧な回答に感謝いたします。
私自身、かなり甘い考えであったと再認識しました。
今まで折角頑張って来たのだから・・と思う気持ちが甘いのですね。
飲みたいと主人が口にするような事があったら病院に行って相談する話をしようと思います。
ありがとうございました。
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