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ドルコストは「効果」ではなく「平均化」
はじめまして、FPの岩川です。
ドルコスト平均法は、
「価格の値下がり時に平均取得単価を下げる効果がある」ことから有利な投資法として紹介されています。
しかし、当然のことながら、逆に価格の上昇時は平均取得単価は上昇します。
つまり、「効果」ではなく、「平均化」されるという事です。
平均化されると確かに価格のブレ幅(値動きのリスク)は小さくなりますが、損する確率だけを軽減するわけではないので、よく理解しておきましょう。
仮に既にまとまった投資金額を一括投資か、積立によって取り崩すのか、検討しているのでしょうか?
まとまった金額をあえてドルコストで取り崩すと「投資の機会損失」(運用期間の損失)と考えることもできます。
どちらにしても、投資効果は、「ドルコスト=有利」とは言えないと思います。
ドルコスト平均法は、投資手法として選択するほど効果はなく、これから資産を形成する行為に過ぎないと考えます。
ただ、ドルコスト平均法での購入により、たまたま、値下がり時に平均取得単価を下げ、下落時の「不安」を心理的に和らげる効果があるということです。
下落時の「不安」を和らげる効果は、
計画にない思いつきの売却など、誤った投資行動を避け、結果的に運用継続の助けとなります。
つまり、誤った投資行動を回避できる立派な「効果」があるという考えもあります。
投資心理なども含めて考えれば、良い手段と言えるのかも知れません。
ドルコストより、いかに平均リターンに近づけられるように、運用期間の長さにこだわるのも、もっと大切かも知れません。
ご不明な点があれば、ご質問下さい。
投資信託の基礎知識と考え方
http://www.toushinmkt.com/tm/knows/basic_knowledge.html
補足
定量(同じ口数)による売却も、良い効果だけは得られません。
売却額も平均化されますので、大底での売却は避けられると同時に高値で売却することも不可となります。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- ( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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