対象:心の病気・カウンセリング
身近な人がこころの病にかかった時
- (
- 5.0
- )
ご友人の方がパニック障害にかかっていらっしゃるとのことですが、既に8割方回復しているのであれば、おそらく薬を飲んでいることを除けば、全く普通の健康な方と変わりない様子でいらっしゃるものと推察いたします。
パニック障害の方で、会社にお勤めになり、組織の中で働いている方は沢山いらっしゃいます。
症状がコントロールされていれば、働く上で何の問題もありません。
精神的な疾患の中には、確かに患者さんとの接し方に周囲が配慮をしなければならないものもありますが、これは患者さんの周囲の理解がまったく得られない場合や、精神病に属する場合などです。
ご友人からパニック障害であることを打ち明けられたということは、余程親しい間柄なのでしょう。
信頼がなければ、そのような個人の秘密に属することはお話にならないでしょうから。
秘密を打ち明けられるという、特別な行為に対して、こちらも何か特別なことをして返したいという気持ちになりがちですし、親しい人がこころの病にかかると、何かしてあげられることはないかと思案することは自然な思いやりですが、患者さんの立場にたってみると、秘密を打ち明けた相手が、打ち明ける前と後とでまったく態度が変わらないということには、非常に大きな意味があります。
信頼関係がしっかりしている間柄であれば、病気のことを、まるで気にもしていないかと思えるような変わらない態度にこそ、実は救われるのです。
逆説的な表現ですが、何かをしてあげたいという思いにかられた時こそ、暖かく見守るというまなざしを保ちながら、勇気を持って何もしない、という大人の配慮は、本当の、より深い思いやりに属するものではないでしょうか。
評価・お礼
ぺんぎんはうす さん
ご丁寧に、ご回答いただきまして、ありがとうございます。
「症状がコントロールできていれば、会社という組織の中で働くことも可能」
「そばにいる人は、あたたかく見守るまなざしが大切」
ということが、わかりました。
確かに自分が逆の立場だったら、気を使われると、自分も気をつかってしまうはずです。
塙様のご回答を参考に、これから、やっていこうと思いました。
本当にありがとうございました。
回答専門家
- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A