対象:商品企画・開発
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東 美恵子
リサーチャー
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「高い」という評価の前後の脈絡を含めた、総合的な判断が必要。
実施された消費者座談会は、たぶんグループインタビューだと思われますが
定性調査で「高い」と評価された場合は、その背景にある意味を読み取る
必要があります。
「高い」という評価は、必ずしもネガティブな意味で使われない場合もあります。
たとえば「高いから逆に信用できる」というふうに。
定性調査における価格評価は、単純に「安い」「高い」という言葉の表面だけで
判断するのではなく、消費者が商品をどのような価値として受け止めたのか、
その前後の脈絡を含めて、総合的にみていく必要があります。
今回の場合、購入者と未購入者の両方が「高い」と評価していますが、
◇購入者 → 高いのに買ったのはなぜか、高くても買った商品の魅力は何だったのか
◇非購入者 → 高いから買わなかったのか、それとももっと別な非購入理由があったのか
という点を明らかにしておく必要があります。
その上で、商品はこのままで価格設定を変えることが重要なのか、価格は高くても
魅力的だと評価された商品の価値を伝えていくことが重要なのか、まずはその判断が
求められると思います。
「最適な価格」というのは、これです!と答えが決まっているものではなく、
消費者の声を丁寧に聞きながらも、商品を提供する側が「この商品の価値(魅力)は
この値段が適当であると判断しました」という消費者へのプレゼンテーションでも
あると思います。
その意味で「自社の商品」と「消費者の求める価値」が吊り合う落としどころの
価格は、消費者の求める価値を徹底的に洗いだし、自社商品との接点を探し出す
ことによって、自然と決まってくるのではないでしょうか。
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この回答の相談
先日、自社商品の購入者と未購入者の座談会を実施しました。
その会でどちらのグループからも「高い」との意見が多くありました。
最適な価格の設定を知りたいのですが、どのようにしたら良いでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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