対象:英会話
Amy Winehouse の"Rehab" を使って英語の発音練習
英語の発音が出来るようになりたい!は日本人の大きな願望のようですね。
脳言語学の見地からも、脳の異なる部分を起動させる英語の発音を、日本語の脳が自然に出来るようになるのは非常に難しいと結論づけられています。 残念。。。
とにかく発声器官が動きませんね、日本語を発音するときには。
Lazy speech と呼ぶことにしていますが、日本語発音には余り力が入りません。逆に、力を入れ過ぎると挑戦的な日本語に聞こえてしまい、socially incorrect speech になってしまうからかも知れません。
発音練習方法は星の数ほどありますが、ひとつ科学的に検証した方法をご紹介しましょう。
英語の音楽、特に英語圏独特の発音、イントネーションを含んだ音楽、をそのまま完全にコピーして歌う練習です。 発声器官を正しく使うことはもちろんですが、子音は実は音を出すのではなく、音の出口を作るだけ。 子音を発音する前には、約0.5秒ほどの待ち時間がある。 などなど、多くの必須要因が出て来ます。
カナダの大学で、この方法を使った実験を行い、研究論文を書きました。 練習の前と後とでは、かなりの上達が科学的に証明されましたよ。
その論文に使った音楽は、Travis Tritt の"This one's gonna hurt you (for a long long time)." というカントリーソングです。 カントリーソングは白人英語の象徴とも言われ、発音の練習には最適です。
現在お勧めの音楽は、残念にもアルコール中毒の禁断症状で亡くなったAmy Winehouse の"Rehab" です。 彼女の歌の一番の魅力は、英語の母音のパワフルさです。 ストレートに前に出て来ます。 これが真似できたら素晴らしい。
日本語の母音は、口はごにょごにょよく動かす割には音は前に出て来ません。
英語の母音の基本的な音は、口の周りの筋肉は弛緩したまま、喉から強力に音を外に向けて発射します。
Amy の歌はその英語母音の練習に最適ですよ。
"They(この部分はビートが始まる前に発声するのでほとんど聞こえませんが、挑戦すると面白いです)tried to make me go to rehab, but I said, "No, No, No."
"No, no, no." がAmy のようにpowerful になったら脳が少し英語を理解し始めたかも。
Good Luck!
補足
今、英語は国境を越えた共通語です。
色々な訛り(アクセント)でのコミュニケーションが飛び交います。
昨日アメリカの大学院から立て続けに2回電話がありました。
二人とも非常に強いアクセントがありましたが、結構問題なく話がはずみました。
最初の人はギリシャアクセント。 次の人はインドアクセントでした。
ものすご~く強いですよ。
直接どこのアクセントか聞くのも唐突なので、名前のつづりなど聞いてたら向こうから教えてくれました。
ギリシャアクセントの人はIsidora.
インドアクセントの人はBaishali.
なぜ問題なく彼女たちの英語が理解出来たかって?
非常に強力に発声器官を使い、母音がpowerfulだったからです。
回答専門家
- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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この回答の相談
英語のリスニングとライティングはだいぶ上達してきたのですが、会話時の発音がどうしても上達しません。自分の発音がカタカナ英語にしか聞こえないときがあります。
もっと英語の発音を良くするために、効… [続きを読む]
All About ProFileさん
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