対象:英語
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大平 紀久美
英語講師
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お子さんの人生の中で英語はどのくらいの重要度を占めるのか?
アメリカ在住19年の後、現在英語学校を運営しているおおだいらです。専門は心理学と航空学です。
言語は「考え→行動を象る(かたどる)」大切なものです。昨今、駐在員の親御さんに帯同し、現地での生活が主になる日本人をたくさん見ています。ただし、ヒトの脳の仕組みを見ていくと、ヒトの心や頭の働きでは第2言語は母国語の80~95%ほどが上限になってくるので、「早ければ早いほどよい」「早すぎる」という時期だけで、第二言語の習得は括ることはできません。
日本語という母国語をどのくらい制覇したいか?どの程度自分の心と頭を母国語で整理できるか?が、第二言語の上限になっていきます。
2歳であるならば、音としての英語(音としての外国語)をみっちり聴かせてさしあげるだけで充分です。脳の働きはおもしろいもので、Critical Period(臨界期)が言語習得においてもあります。そのセンスは個人差があり、動かしがたいものが音(耳の機能)です。音の実像をしっかり修得しておけば実際に読み・書き・聴き・話す段が人生のその後にあったとしても、この臨界期をフルに活用したことになっていきます。その後、外国語に対して抵抗感がないようにするために、実際に外国人と触れ合ったり、考え方や態度や距離感などを学ぶことで充分です。
文化人類学や心理言語学などの観点から行くと、その言語を使う環境に常に接していることが早期言語教育のキーとなりますので、今、自主性がないところ・必要性がないところで、お子さんに無理やり開始させたとしても、いずれ薄れることとなります。たとえば、帯同でベネズエラ・エジプト・ケニアなどに行っていたお子さんたちは、その当時はペラペラ話していたけれども、日本に戻ったら「忘れた」という状態に戻ることなどザラですから。
どんな学習でも本人の意志を無視した強制は、いずれないがしろになっていきます。ピアノやそろばんやスイミングなど、日本で流行っている習い事でそれは証明されていますよね?-にはならないけれども、大いなる期待が寄せられる+にはならないです。
聴く環境を整備してあげるのが、今のところ最も有効だと思います。
補足
私自身、Native並みに英語を操りますが、英語習得をしっかり開始したのは渡米した24歳半からです。が、振り返ると、5歳までの砂場友だちにハーフの子がふたりいたので、音に慣れていたという事実に気づきました。音節が長い単語以外に発音の不自由(相手に日本人とバレる)はありませんし、日本語と英語の差については19年の滞米でほぼなくなっています。むしろ今感謝しているのは、母国語の基礎がしっかりしていることです。
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この回答の相談
2歳の子供に、そろそろ英語を習わせたいと思うのですが、まだ早いでしょうか?
早ければ早いほうがいい、と言う人や、まだ早いという人もいて迷っています。
個人差もあると思いますので、見極めるポ… [続きを読む]
All About ProFileさん
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