対象:企業メンタルヘルス
回答数: 6件
回答数: 6件
回答数: 7件
加藤 貴之
メンタルヘルスコンサルタント
11
日常業務に取り入れる方法もあります
ストレスマネジメントには、リラクセーション法や、ものの見方を変える方法など様々な方法があります。研修に取り入れることもできますし、研修によって一定の効果は生まれます。
ただ、残念ながら、2~3時間の研修を受けただけでは、多くの人は1ヶ月も経つと、すっかり忘れてしまうんです(笑)。効果を持続させるには、やはり時間をかけたトレーニングが必要となります。
それと、仕事が上手くいっていない人は、どうしてもストレスがたまりがちで、ストレスの原因である仕事上の要因が解決されない限り、どんなに対処(コーピング)が上手くなっても、なかなかストレスが減っていきません。
そこで、職場の役割として、まずは、各社員・各職員の仕事が上手くいくように、上司がサポートしてあげることが、一番大切ではないかと私は考えています。
仕事がやりやすくなって、仕事が上手くいくようになれば、ストレスの度合いは軽減されてきますし、部下の仕事が上手くいくようになれば、職場全体にとってもベネフィットがあります。しかも、「仕事の支援」という上司の本来の業務を行うだけですから、ほとんどコストもかかりません。
WHO(世界保健機関)の職場のストレス対策資料には、
「良いマネジメントがストレスマネジメントである」
という言葉があるくらいです。
まずは、上司が、すべての部下の仕事が上手くいくようにサポートしてあげることから始めてみてはいかがでしょうか。
その場合のコツは、「コントロール感」を持てるようにすること。
仕事のやり方を部下が自分で決めることができるように裁量の余地を与えたり、権限委譲(エンパワーメント)をしたりすると、コントロール感は高まります。新入社員・異動者の場合には、基礎的なスキルが高くなるように支援してあげることも、コントロール感を高めてもらうことにつながります。
コントロール感が高くなると、上司からの要求水準(ディマンド)が高くても、(高すぎてはダメですが(笑))、ストレスは感じにくくなるものです。
日常業務にストレスマネジメントを組み込んでしまうのも、一つの方法です。
(現在のポイント:2pt)
この回答の相談
社員にストレスマネジメントを身につけさせたいのですが、社員研修で導入することはできるでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A