対象:住宅設計・構造
遠藤 泰人
建築家
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良い施工業者を選ぶべきだと思います
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高気密、高断熱の施工は、かなりの経験が必要です。
また方法が大きく分けて2つあります。外張り断熱と、充填断熱です。
東京では充填断熱の施工が完璧にできる所は余り見かけません。多分三重でも同じだと思います。特に防湿層の施工はかなりいい加減なものです。これは北海道ではきちんと施工しないとすぐ問題が出るのですが、東京などでは、すぐにどうこうなるというものではないために、施工者の意識が低いためです。当然設計事務所の意識も低く、どこまで厳密に指示して良いか迷うところがあります。
それに比較して、外張り断熱は明解です。しかし、バルコニーや、出窓などの複雑なところはやや経験が必要です。従って外張り断熱の経験のある施工会社、できれば外張り断熱を売りにしている施工会社を選んだ方が無難です。
設計事務所の監理は毎日行くわけではないので、経験があっても、余り期待しない方が良いと思われます。
ちなみに私は構造用合板で建物を覆ってから、内部からウレタンの吹きつけを行います。木造では一般的ではありませんが、鉄骨、鉄筋コンクリートでは当たり前の工事ですので、監理も確実にできますし、手直しも簡単です。
そういうことで、施工業者の選択が一番重要だと思います。
尚、換気は一番簡単な、自然吸気の機械排気(第3種)で十分です。
参考になさって下さい。
評価・お礼
みなる さん
大変参考になりました。回答していただいた内容の施工方法でも、見積もりを聞いてみたいと思います。
換気は一番簡単な第3種で十分なのですね。他の建築家の方にお聞きしたことがなかったので安心しました。
ありがとうございました!
遠藤 泰人
評価いただきありがとうございます。
尚、ウレタンの吹きつけはグラスウールに比べ高いということになっています。
それは、グラスウールなどの断熱材は大工さんが施工できるものですから、施工費は大工さんの手間賃の中に入っています。それに比較しますと、別の業種が入ってくる訳ですから、どうしても見積もりが高くなってしまいます。
大工さんの手間賃は、坪いくらという風にどんぶり勘定で決めているのが一般的ですので、きちんと話して大工さんの手間賃から断熱工事分を引いてもらう必要があります。そうするとグラスウールとそんなに変わりません。
設計士さんにお伝え下さい
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この回答の相談
現在、設計事務所と契約し、設計を進めてもらっています。
高気密高断熱の家にしたかったので、確認したのですが、何でもできますと言われ安心していました。しかし、今までに… [続きを読む]
みなるさん (愛知県/33歳/女性)
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