対象:不動産売買
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小向 裕
不動産コンサルタント
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賃貸の方が、リスクは少ないかもしれません。
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初めまして、不動産コンサルタントの小向と申します。(マンション業界歴約20年。)
将来的に、親の家や土地などを相続するなり、見込があるのであれば、敢えて資産を減らすリスクの高い住宅の購入をすることは、私はあまりお薦め致しません。
通常、不動産業界で住宅の売買や仲介で収益を挙げたり、資金相談などでフィーを稼ぐ仕事をメインにしている専門家などでは、仕事のネタとしてはどんどんお金を消費してもらった方が企業(不動産会社や金融機関)としては、有り難いことです。
また、日本の経済的な面を考慮した場合でも、現在住宅購入を後押しする施策(優遇措置)が講じられているのも、景気対策の一環です。
例:フラット35の金利優遇幅(金利が1.0%も優遇)、登記費用・印紙代などの諸費用関連の優遇、住宅ローン控除(対象の融資金額)など
住宅の購入を単純な資産のみの価値観で考えるのか、資産のみの観点ではなく、家族の拠点・住み心地・快適な空間・設備機器などという別の観点で考慮した場合には、全く別の考え方にもなります。
つまり、快適な生活を過ごす為のコストという意味で、将来的に住宅購入した物件の資産価値が減ってしまったとしても、その間の利用(居住)したコストと考えれば、それなりの覚悟はできるかもしれません。
今後、家族(子供)が増えたり色々なケースが想定されると思われますが、合理的に割り切った考え方ができるのであれば、賃貸住宅でいつでも簡単に転居できるということは以下示すリスクを避けることができます。
住宅購入の際、想定されるリスク(トラブル)
1.近隣(マンションなら上下・隣)トラブル
2.ローンの返済が滞る可能性(病気・介護・失業など)
3.欠陥住宅
住宅ローン3000万円を仮に金利3.0%で元利均等、返済期間35年で借りた場合、総返済額は約4849万円になります。つまり、借りた金額の1.6倍程度が元本と金利を含めた総額となるのです。
これに、仮にマンションであれば毎月管理費や修繕積立金など、また毎年固定資産税などの負担がございます。
少しでも参考になりましたら、幸いでございます。
以上
補足
補足
住宅ローン3000万円を仮に金利3.0%で元利均等、返済期間35年で借りた場合、総返済額は約4849万円になります。つまり、借りた金額の1.6倍程度が元本と金利を含めた総額となるのです。
これに、仮にマンションであれば毎月管理費や修繕積立金など、また毎年固定資産税などの負担がございます。
いずれにしても、買わなくても済む方は、無理して買わない方がリスク面考慮した際には、無難な選択であるでしょう。
もしも、不動産会社やコンサルタント(ファイナンシャルプランナーなども含め)に訊けば、まず購入することを薦める人がほぼ90%以上であろうと思います。(お客さんが住宅を購入すれば、自分の商売のネタになりますから、普通は敢えてそのチャンスを逃さないですね。買わないことを薦める専門家は少ないですよ。利害関係が無いので、私にはこのような助言ができるのです。)
私のブログ ⇒ http://fanblogs.jp/iimansion/
私のCM ⇒ http://cmizer.com/movie/84987
評価・お礼
merry さん
大変詳しく教えていただきありがとうございます。
利害関係がない方の意見なので大変参考になりました。
今のところ賃貸でもいいのかなと考え方が変わりました。
小向 裕
このたびは、評価いただきまして有難うございます。
購入するには、リスクを負う覚悟とコストがかかるという事です。合理的な資産価値だけに重きを置いた考え方だけではない、住宅という利用価値にも着目した場合など、人それぞれの価値観やライフスタイルで、状況は異なります。
従いまして、merryさんご家族のライフスタイルやライフプランによって、何が良い選択であるかをよくお考えいただき、結論を導き出して下さい。
尚、ご相談される相手を選択する際は、利害関係のない専門家が公正中立に判断できることを覚えておいて下さい。(売買や仲介を目的としている方は、利害関係がある為、不動産を購入することを推奨しないケースはまずありませんので。)
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この回答の相談
はじめまして。よろしくお願いします。
私は35才、夫37才、年収600万、子供はいません。
これからできれば2人は欲しいと思っています。
今は家賃9万円のアパートに3年住んでいます。
… [続きを読む]
merryさん (神奈川県/35歳/女性)
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