対象:住宅設計・構造
監理も重要です
建築士の仕事は、設計段階と施工段階に分かれます。
設計段階では、
地盤調査関連・敷地調査・基本設計・実施設計 ・壁量計算及び構造検討
確認申請図面、書類作成 ・工務店選択、見積調整の手伝い
構造材プレカット工場図面チェック
などなど多岐にわたる作業をします。
施工段階においては
現場監理 地盤~構造
現場監理 設備~内装
中間検査申請書類作成・立会
完了検査申請書類作成・立会
などを行います。
カンリには二つのカンリがあります。
管理 : 工務店の現場監督が現場を運営すること
監理 : 設計者が図面通りに施工されているかチェックし、現場と質疑応答すること
監理者は確認申請に名前を書く欄があって、ここにサインした人が責任を持って
やらなければいけない事が法律に定められていますが、実際には行われていない現場が
非常に多いです。
建築士は施主の立場に立って工務店との折衝も行います。
ここで重要なのは、工務店の推薦であれ、ご自身が探してこられた方であれ
設計・監理契約を直接結ぶことです。
施主が建築士の直接の依頼人になって始めて、建築士は施主の味方になることができます。
(工務店の下請けでは、逆らえませんよね)
また、上記のような仕事を設計段階から竣工まで半年~1年間つきっきりになるのですから、
国交省告示15号というものに定められた正規の設計・監理費がないと仕事はできません。
カスミを食っては生きていけませんので。
工務店の下請けになっている場合には、上記の仕事の基本設計と確認申請だけを
安価にやらされている事も多いです。これではきちんとした仕事は望めないですし、
出来上がりの内容も「神のみぞ知る」状態になりかねません。
何か要望やトラブルがあっても、素人の施主さんが工務店と折衝しなくてはいけません。
大事なことは、「設計」と「監理」の契約を設計事務所と直接結ぶことです。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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