対象:借金・債務整理
菅原 直子
ファイナンシャルプランナー
7
まず、事実確認をしましょう
こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの菅原直子です。
10年も放っておかれたのに、今更の請求は、驚きますよね。返済したいとお考えだからこそ悩まれていると思います。おつらいですね。
ただ、記憶が曖昧のようなので、本当に借りたのか、借りたとしたら、どこで、いくらかを確認しましょう。
多くの方が奨学金を利用するところに、日本学生支援機構(旧日本育英会)があります。
借りた人が返さないと後輩達に貸すお金が不足するため、この数年、きっちり返してもらうために催促を繰り返し、返さない人に対しては法的措置もとるとしています。
その代わり、返せない事情のある人には「返還期限の猶予」があり、収入が少なくて生活が困難だったり、病気などで収入がない人は、返済を待ってもらえます。
奨学金に限らず、お金を借りたところとは別の会社などから連絡が来ることがあります。元々の貸し手が自分自身で返済を求めるには難しいケースが一定の条件の下、お金を回収することを専門にするところへ依頼するからです。
ご自身に悪意がなかったとしても、貸し手側からすると、転居のたびに新しい住所の連絡をしてもらえずに返済通知ができなかったのは、問題のあるケースと見なされたということでしょう。
現在、30代のご夫婦からの相談で、お二人とも奨学金の返済を抱えて生活が厳しいケースが増えているように感じます。収入が伸びにくいご時世ですから、誰もが大変です。
借りるとき、将来の返済の大変さなどは考えずに、必要な金額、またはそれ以上を申し込む学生が少なくありません。お金の貸し借りのルール、ファイナンシャルプラン等について学ぶ機会がないのですから、学生だけを責めるのは酷ですが、借りたものを返すことは理解しているはず。
また、家計は、夫婦の一方だけが頑張っても改善しません。
車を処分するなどの思い切った手段の他、おかずが一品減る生活も我慢できるのは、夫婦で協力して解決しようと考えるからです。
もし、実際に奨学金を借りていたのなら、ご主人に事実を話すことが、解決の一歩です。叱られても、あきれられても、罵倒されても!・・・です。
そして、全額の一括返済を求められているとしても、請求先に分割など別の返済方法を、相談してくださいね。
(現在のポイント:4pt)
この回答の相談
現在34歳です。先日債権回収(株)から約149万円の請求、催告状が送られてきました。
急に届きびっくりしたのと不安でいっぱいです。
私は小さい時に母を亡くし、父に大学まで行かせてもらいました。県外の… [続きを読む]
as1201momoさん (徳島県/80歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A