対象:住宅・不動産トラブル
回答数: 3件
回答数: 2件
回答数: 4件
檜皮 浩連
不動産コンサルタント
1
冷静に考えることです
- (
- 5.0
- )
こんにちは。底地、借地不動産のコンサルティングを専門に行っている行政書士の檜皮と申します。
当職は借地問題につきまして借地人、地主双方からの依頼に基づいて両方の立場から様々な案件を取り扱ってきました。借地権の問題については相談者様に限らず、地主も含めてほぼ全ての当事者が頭を悩ませているのも事実です。
根本原因は旧法に基づく借地権というものが相続されてきた結果、現代の社会実情にそぐわなくなっていることが挙げられます。平成に入って借地借家法の改正があったにせよ、それ以前の借地契約に関しては用を成さず、結局これらの問題に関しては政治や行政ではどうにもならず、切実に悩んでいる当事者が何とかするしかありません。
今回のケースで言いますと、切実に悩んでおられるのは相談者様であり、地主ではないということでしょう。相談者様にとってはただ一人の地主でも、地主には当然多くの店子さんを抱えており、地主に誠意が無いと言い切ってしまえばそれは全面戦争しかなくなります。これはもっとも避けるべき最後の解決法でしょう。
第一着手点は、相談者様自らが感情論を横において、事態を正しく見つめることから始まります。ご自分はどのような解決を望んでいるのか、事態は本当はどうなっているのか、地主は本当に誠意がないのか等々。それらを正見し要求点と妥協点を明確に出来ないがぎり、いくら専門家を立てても事は余計こじれるだけでしょう。
借地権の問題はどちらかが何らかのアクションを起こさない限り、解決に向かうことはありません。今回のケースでは地主側都合による借地の線引きの見直しということですから、相談者様にとってはまたとないチャンスと考えます。借地権問題に関しては、合意書や、契約書等の取り交わしが大切になりますので、もし既に地主と充分な協議をした結果、事態が進展しないのであれば、お近くの司法書士か民事法務に詳しい行政書士に相談されると良いでしょう。不動産業者や弁護士はお勧めしません。
評価・お礼
見果ての夢 さん
的確なアドバイスありがとうございます。
相手は、不動産会社の社員を交渉相手としてしめいしており、
自分は出てきません。そもそも相互の信頼関係を築きづらい点がひとつ大きな壁になっています。
全面戦争はさけるようにします。
ありがとうございました。
檜皮 浩連
評価を頂きありがとうございます。
相手方が不動産業者を立てているとのことですので、事がより複雑になっているのかもしれません。不動産業者といえども底地、借地の扱いに慣れているとは限らず、むしろ地主からの依頼という重圧に戸惑っているのかもしれません。ですのでこの社員と相対するのではなく、ご自分の見方に付けるような発想で接してみるのも良いと思います。相手の立場と苦労を慮りながらしかし簡潔に要求を伝える。その際に確実に地主に伝わるように、希望を箇条書きで書面にして相手に渡すとより効果的です。
現在の社会も、私たちが作った法律も実は未完のものであり、不都合だらけです。しかし相談者さまのように切実に問題を呼びかけられた一人一人が心を尽くしてゆくことで未来はいかようにも変えられるということだと思います。頑張って下さい。かげながらエールを遅らせていただきます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
・借地問題についてアドバイス等をいただける専門家を探しています。
・借地が大きく線引きし直された機会に、私共のほうの借地権を若干増やしたいとの要望し、地主も一旦線… [続きを読む]
見果ての夢さん (東京都/55歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A