対象:経営コンサルティング
八ッ波 泰二
経営コンサルタント
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資金繰り改善と事業の黒字化の検討・着手が必要
経営コンサルタントをしています中小企業診断士の八ッ波(やつなみ)と申します。一般論でお答します。
業績不振で市場も縮小傾向にある場合、まず第1に注意すべきことは資金繰りであり、第2には当然のことながら事業の黒字化への取組みです。
1【資金繰りの確保】
赤字に転落する等の業績悪化が長引き、いよいよ資金繰りの目途が立たないという段階では、銀行からの借入が困難となります。借入返済や支払いに窮してノンバンクから高利な資金借入を行い、やがて倒産に至るというケースは多々あります。
まだ銀行が見放さない状況のうちから資金繰りに注意し、余裕をもって運転資金を確保(借入)することを真剣に検討することが肝要です。
銀行から融資を受けるには、相手が納得する事業(再生)計画(黒字化の計画・シナリオ)と資金返済計画(資金繰り表)が必要です。 融資した資金が回収できる、と銀行が判断できる材料を準備することです。
2、事業の黒字化】
黒字化は上記の銀行借入に伴う事業(再生)計画を実施することですが、その詳細や事項スケジュールをより具体化し、実行する検討が必要です。
大まかにいって、不採算な事業や商品の縮小・撤退、余剰人員を抱える余裕がない場合は人員削減なども実施することになります。
存続させる事業では、売上改善として新規取引先開拓、提案営業、販売方式の改善などとコストダウンとして仕入れ先・取引先の見直しや経費削減を図ることで、黒字化の展望を得ることが大切です。
新規事業の開拓を視野に入れることも必要ですが、会社の体力が弱っている時は、まず資金繰りの安定と事業の収益改善など足元を固めることが先決です。
特に新製品の開発や販売チャネルの構築など、資金や要員を新たに必要とする新規事業は黒字化し企業基盤が安定してからのことです。
以上参考になれば幸いです。
富士マネジメント(株) 八ッ波
補足
新規事業の事業化は、市場ニーズの見極め(市場調査その他)が第一です。
実施にあたってはリスク管理の徹底と国の支援策(新事業活動促進法やものづくり高度化法など)の活用が有効です。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
市場及び事業縮小時の会社経営について、考えておくべきこととはどのようなことなのでしょうか?市場は縮小傾向、それに伴い売上も減少傾向という中で人件費を削減して何とか赤字を回避するという状況です。このような時に会社の経営者が考えるべきこと、意識して取り組むべきこととはどのようなことなのでしょうか??
scottieさん (愛知県/30歳/男性)
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