対象:生命保険・医療保険
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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生命保険での資産運用は効率的ではありません。
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polopolo 様
初めまして、ライフ・プランの実現と資産運用を支援するオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
米ドル建ての生命保険のデメリットは、
予定利率が低いことと為替リスクが大きいことがあります。
生命保険は、貯蓄には向きません。
それは、図に示しますとおり、お支払いになる保険料のうち、付加保険料(事業費用に使われます)と死亡保険料(死亡保険金の財源部分)を引いた残りの部分が運用されるため、資産運用の観点から効率が低くなります。
また、為替リスクを考えた場合、円に比べて利率が高い通貨は、日本よりもインフレ率が高い通貨となります。従って、円高になることが予想されます。詳しくは下記のコラムをご一読ください。
また、世界で一番安全とされている米国債で運用を考えた場合、D証券で購入できる米国ゼロクーポン債のうち、6月8日23時時点で提示されている2025年2月15日償還の販売利回りは3.986%(年1回複利)、(30年後のものはありませんので)2038年償還のものは販売利回りが4.227%です。従いまして、一時払いの金額を当該債券で運用する場合にはご質問の保険よりも運用利回りは高くなります。
ゼロクーポン債とは利子(クーポン)が無い代わりに、額面が割引された債券です。ちなみに、前述の2025年の米国債は100ドルの額面に対し、56.33ドルと提示されています。また、途中換金(当該証券会社に売却)も可能です。
なお、現況はギリシャ危機と東欧の債務リスクの高まりから、リスク資金の「質への逃避」が発生し、米国国債の価格はきわめて高い(金利は低い)ものになっています。そのような時期でも、利回りは米国債のほうが上回っています。
補足
『本回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、
有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、
読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本回答は、信頼できると判断した情報に基づき、回答者が作成していますが、
その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありまん。』
評価・お礼
polopolo さん
ご回答いただきありがとうございました。
保険会社の保険料の使い道がよくわかりました。
また、保証がないとはいえ比較できる数字を出していただけたので、明確に違いを知ることができました。
外貨定期を個人でやると為替リスクの他に手数料も取られるので不安があり、保険会社の最低保証利率に安心を感じましたが、ずいぶんと余分な手数料が取られているんですね。
ゼロクーポン債等、米国債についても勉強してみたいと思います。
吉野 充巨
高い評価を頂き有り難うございました。
資産運用の要は、リスクの把握と低コストの運用です。
「売り手の利益は買い手のコスト」の原則を念頭に、
商品を勧められた際には他との比較専門家のアドバイスを求めてください。
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この回答の相談
生命保険を検討中ですが、
ドル建てにした方が掛け金にプラスされるものが大くなるようです。
死亡保障は途中解約はしないだろうと思います。
為替リスクの他にデメリットはあるのでしょうか?
… [続きを読む]
polopoloさん (東京都/34歳/女性)
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